「関西でシュノーケリングをするなら、どこがいいですか」
そう思って検索すると、「おすすめ10選」が並びます。和歌山、三重、福井、兵庫。どれも同じ顔に見えます。この記事は、関西から車で海に行こうとしている初めての人に向けて書きました。
この記事は、逆のことをします。公式の情報で深く確かめられた海だけに絞って、3か所にしました。 串本、白浜、柏島です。それぞれに1本ずつ記事があるので、ここは地図の役をします。あわせて、田辺で分かったことと、隣の県に渡るとルールが変わる話を置きます。
3か所の海は、水温が同じで、浜の期間が違います
気象庁の日別海面水温を2016年から2025年まで平均すると、関西の3か所はそろって8か月、20℃を超えます。伊豆や千葉の6か月より2か月長い海です。
| 海 | 水温20℃以上 | 浜が開く期間 | 監視 |
|---|---|---|---|
| 串本(和歌山) | 5〜12月の8か月 | 海水浴場は66日(6/27〜8/31) | 期間中のみ |
| 白浜(和歌山) | 5〜12月の8か月 | 白良浜はGW〜9月半ば | ライフガード常駐(期間中) |
| 柏島(高知) | 5〜12月の8か月・4月も19.9℃ | 竜ヶ浜4/1〜10/31、駐車場有料7/1〜9/30 | いない |
落とし穴は「誰も見ていない期間」
同じ8か月なのに、浜が開く期間は23日から7か月まで散らばります。そして浜が閉まっている間も、水温は泳げる温度です。関西の海の落とし穴は、水温ではなく「誰も見ていない期間の長さ」です。
田辺は、扇ヶ浜と天神崎です
田辺市は白浜町の隣です。確かめられたのは2つでした。
扇ヶ浜海水浴場は、田辺観光協会によると2026年7月1日(水)から8月31日(月)までの開設で、JR紀伊田辺駅から徒歩約10分、400台の有料駐車場、トイレ・更衣室・シャワー・無料ロッカーがあります。市街地の浜なので、家族向けの海です。
天神崎は、ルールが見つかりませんでした
天神崎は、公益財団法人「天神崎の自然を大切にする会」が寄付で土地を買い取って守っている岩礁の海岸です。日本のナショナル・トラスト運動の原点として知られています。ただ、ここでシュノーケリングをしていいのか、磯で何を採ってはいけないのかという公式の決まりは、この記事を書いた時点で見つけられませんでした。分からないことを「できる」と書かないので、田辺は1か所として独立させていません。
隣の県に渡ると、やすの答えが変わります
関東の記事で「3都県で3通り」と書きましたが、関西はもっと割れます。
和歌山県と兵庫県は、遊漁者が使える漁具の一覧に「やす」がありません。三重県は「火光を使わないこと」、京都府は「発射装置なしのもの」、高知県は「火光・発射装置なし」という条件つきで使えます。福井県は使えます。
和歌山県には、もう一段あります。県の「遊泳者等の事故防止に関する条例」第9条は、海水浴場で水中銃やもりを持っていることを禁じていて、違反は第23条で20万円以下の罰金です。使うかどうかではなく、持っているかどうかです。47都道府県の一覧は魚突きは違法?にあります。
2025年の夏、和歌山は15件、高知は11件です
警察庁の「令和7年夏期における水難の概況」によると、2025年7〜8月の水難事故は和歌山県が15件(死者7人)、高知県が11件(死者5人)でした。全国では、行為別の死者・行方不明者でシュノーケリングが15人(6.2%)で、スキューバダイビングの6人より多い数です。
初めてなら、講習から入るのが早いです
3か所とも、公式サイトで体験スキンダイビングやボートシュノーケリングを案内している事業者があります。白浜は体験17,700円(2名以上13,200円)、柏島はガイド・器材・保険込みのボートが11,150円です。料金の組み立てはシュノーケリングの費用に書きました。
この記事で確認できなかったこと
- 天神崎でのシュノーケリングと磯採集に関する公式のルール
- 兵庫・京都・福井・三重の、スポット単位で深く確かめられる海(水温・条例・事故統計がそろう場所)
- 各市町の海水浴場条例の条文(白浜町・田辺市・大月町とも例規集で見つけられませんでした)
次の一歩
関西で海を選ぶなら、こう考えてください。
- 初めてなら白浜か柏島で、事業者と一緒に入ってください。 どちらも公式の料金で器材込みのコースがあります
- 自分で入るなら、浜が開いている期間を先に調べてください。 水温はあてになりますが、監視はありません
- やすは持って行かないでください。 和歌山は一覧に無く、海水浴場では持っているだけで罰金です
見ていてくれる人を水面に置く、痛んだらやめる、潜る前に息を荒くしない。海で守るのはこの3つだけです。関東の海はスキンダイビングを関東でにまとめています。
本記事は各市町・観光協会・府県・警察庁の2026年8月22日時点の公開情報と、気象庁のデータに基づく情報提供です。期間・ルールは年によって変わります。行く前に必ず現地へご確認ください。
