「柏島の海で、自分で泳いでも大丈夫ですか」
この記事は、そう迷っている人に向けて書きました。柏島の写真を見たことがある人は多いと思います。船が宙に浮いて見える、あの海です。高知県の西の端、大月町にあります。
答えから言います。柏島の浜に監視員はいません。それを町の観光協会が自分で書いています。 だから、この海の入り方は「どの浜が開いているか」ではなく「誰が自分を見ているか」から決めることになります。
使ったのは、大月町と観光協会の案内、竜ヶ浜キャンプ場のルール、高知県の規則、事業者の公式料金、気象庁の水温、警察庁の統計だけです。
監視員はいない、と町が書いています
大月町観光協会の「町内の日帰り海水浴などに関して」に、この一文があります。
なお、町内のビーチは監視員等おりませんので、自己責任のもと安全にお楽しみください。 — 大月町観光協会
町の「柏島」のページには、もう一つ大事なことが書いてあります。遊泳可能エリアの海岸で泳ぐことはできる、ただし「海水の流れが急であったり、船の航路となっている場所がありますので、遊泳ブイの外には出ないで下さい」と続きます。柏島には2本の橋がかかっていて、橋からの飛び込みは禁止です。
つまり、ブイはあるけれど、ブイの内側にいるかどうかを見ている人はいません。透明度が高い海ほど、深さの感覚が狂います。見ていてくれる人は、自分で連れていくものです。
開いている期間は、施設ごとに3つあります
柏島には「海水浴場が何日開くか」という一つの時計がありません。代わりに、施設ごとの時計が3つあります。
| 時計 | 期間 | 料金 |
|---|---|---|
| 柏島観光情報発信センターの駐車場 | 7月1日〜9月30日が有料 | 500円(約170台・9〜16時) |
| 竜ヶ浜キャンプ場の日帰り利用 | 4月1日〜10月31日 | 1人200円(コインシャワー5分300円) |
| 黒潮実感センターのボートシュノーケリング | 5月〜11月上旬 | 1名11,150円(税込・器材と保険込み) |
水温は4月から、監視は一年中なし
水温は、気象庁の日別海面水温の10年平均で、5月(21.8℃)から12月(21.5℃)までの8か月が20℃を超えます。4月も19.9℃で、本州の伊豆より1か月早く始まります。黒潮が当たる海の数字です。
駐車場の有料期間が夏の3か月だけなのに、竜ヶ浜は7か月、ボートツアーは6か月以上動いています。夏休みを外しても、海は開いています。 ただし監視がないのは一年中です。
県はやすを認め、浜は銛を断っています
高知県漁業調整規則第44条は、遊漁者が使える漁具に「やす」を挙げています。ただし、火光などの照明を使うものと、発射装置のあるものは除かれています。照明と発射装置がなければ、規則の上では使えます。
ところが竜ヶ浜キャンプ場の「日帰り利用について」の禁止事項には、こうあります。
銛・水中銃の持ち込みは禁止です。 — 竜ヶ浜キャンプ場
県の規則が認めていても、浜のルールが先に立ちます。伊豆大島と同じ形です。竜ヶ浜は、もう2つ求めています。「安全のためマリンシューズを必ず履いて遊泳してください(当キャンプ場の海岸は砂浜ではありません)」、そして「遊泳の際はライフジャケットの着用をお願い致します」。海岸での釣りも禁止です。
初めてなら、ボートのガイドがいちばん早いです
柏島のシュノーケリングツアーは、ほとんどがボートです。黒潮実感センターのボートシュノーケリング(竜の浜・後の浜、午前か午後の3時間)は1名11,150円で、ガイド料、ライフジャケット、マスク・シュノーケル・フィンのレンタル、保険料、施設利用料、柏島環境保全協力金(2026年4月1日から1名150円)が含まれています。「ウェットスーツもしくはライフジャケット、どちらかを必ず着用」が条件です。
7meのボートシュノーケルツアー(約3時間)は1名19,800円、サンセット便は20,900円です。どちらも2026年8月22日に公式サイトで確認した税込額です。
レンタルだけなら2,000円
レンタルだけなら、黒潮実感センターでシュノーケリング3点セット1,500円、ライフジャケット500円、ウェットスーツ1,500円です。
高知県の夏の事故は11件です
警察庁の「令和7年夏期における水難の概況」では、2025年7月と8月の高知県の水難事故は11件、水難者13人、死者5人でした。大月町や柏島だけの数字は公表されていません。
この記事で確認できなかったこと
- 大月町の海水浴場に関する条例の条文(例規集のページを開けませんでした)
- 遊泳ブイを誰が設置し、いつからいつまで張っているか
- 柏島周辺の共同漁業権の区域(貝や海藻を採れない範囲)
次の一歩
柏島に行くなら、順番はこうなります。
- 初めてなら、ボートのガイドを付けてください。 浜に監視員はいません。11,150円に器材・保険・ライフジャケットまで入っています
- 自分で浜から入るなら、ブイの内側だけにしてください。 外は航路です。橋からは飛び込めません
- 竜ヶ浜ならマリンシューズとライフジャケットを持ってください。 銛と水中銃は持ち込めません
見ていてくれる人を水面に置く、痛んだらやめる、潜る前に息を荒くしない。海で守るのはこの3つだけです。持ち物はシュノーケリングの持ち物にまとめています。
本記事は大月町・大月町観光協会・竜ヶ浜キャンプ場・高知県・各事業者・警察庁の2026年8月22日時点の公開情報と、気象庁のデータに基づく情報提供です。期間・料金・ルールは年によって変わります。行く前に町か現地へ直接ご確認ください。
