「白浜の白良浜でシュノーケリングってできますか」
そう聞かれることが多い浜です。この記事は、ツアーではなく自分のマスクとフィンで白浜に行こうとしている人に向けて書きました。温泉があって、パンダがいて、ゴールデンウィークに海開きをする浜です。
答えから言います。白浜でシュノーケリングをするなら、入るのは白良浜ではなく、車で5分の臨海浦です。 そして、浜が開いている期間と、海に入れる期間は別物です。白良浜が開くのは4か月半、水温が20℃を超えるのは8か月あります。
使ったのは、白浜町と観光協会の案内、和歌山県の条例と規則、気象庁の水温、警察庁の事故統計だけです。
浜が開く期間と、泳げる期間は違います
白浜町は白良浜をこう紹介しています。
白良浜は、本州で最も早く(ゴールデンウィークには)海開きをするビーチとしても知られ、9月半ばまで海水浴を楽しめます。 — 白浜町「白良浜」
ゴールデンウィークから9月半ばまで、およそ4か月半です。本州の海水浴場としては、かなり長いほうです。串本が66日、黄金崎が23日ですから、白良浜はその2倍から6倍開いています。
一方で水温を見ると、もっと長く入れます。気象庁の日別海面水温を2016年から2025年まで平均すると、白浜の沖(和歌山県南部沿岸・紀伊水道側)の月平均が20℃を超えるのは、5月の20.8℃から12月の20.3℃までの8か月です。8月は28.6℃まで上がります。
10月から12月は、水温だけが開いています
つまり、10月から12月の3か月は、水温は泳げるのに、浜は閉まっています。 監視員もブイもない海です。白浜町は白良浜について「経験豊富なライフガードが常に遊泳客を見守っている」と書いていますが、それは浜が開いている期間の話です。秋に入るなら、自分で海況を見て、見ていてくれる人を連れていくことになります。
シュノーケリングをするなら臨海浦です
白良浜は砂浜の海水浴場です。町の案内にシュノーケリングの記述はありません。
南紀白浜観光協会が「海水浴やシュノーケリング、磯遊びなどができます。また、ダイビングスポットとしても有名です」と書いているのは、白良浜から車で約5分の臨海浦です。駐車場は有料で、海水浴シーズンに営業します。近くに円月島があり、白浜のダイビング事業者はこの周辺をビーチダイブのポイントにしています。
| 白良浜 | 臨海浦 | |
|---|---|---|
| 浜の性格 | 砂浜の海水浴場 | 磯とダイビングスポット |
| シュノーケリングの記述 | 町の案内にない | 観光協会が「できます」 |
| 開いている期間 | ゴールデンウィーク〜9月半ば | 駐車場は海水浴シーズンのみ |
| 監視 | ライフガードが常駐(開設期間中) | 記述なし |
初めてなら事業者と一緒に
初めてなら、事業者と一緒に入るのがいちばん早いです。アクアリゾートラハイナ白浜の体験スキンダイビングは1名17,700円、2名以上なら1人13,200円です。自分で潜れる人向けに、海況や危険箇所を案内してもらえるセルフスキンダイビング(約180分)が2,500円で用意されています。料金は2026年8月22日に公式サイトで確認した税込額です。
白浜で「突く」は、二重に止められています
和歌山県は、魚突きについて答えがはっきりしています。
1つ目は県の漁業調整規則です。遊漁者が使える漁具の一覧に「やす」の語がありません。県ごとの違いは魚突きは違法?に一覧があります。
2つ目は、県の「遊泳者等の事故防止に関する条例」です。第9条はこう書いています。
何人も、海水浴場において、正当な理由がないのに、水中銃、もりその他人の身体に危害を及ぼすおそれのある危険な器具を携帯してはならない。 — 和歌山県遊泳者等の事故防止に関する条例 第9条
使うかどうかではなく、持っているだけで対象です。違反すると第23条で20万円以下の罰金になります。
和歌山県の夏の事故は15件です
警察庁の「令和7年夏期における水難の概況」によると、2025年7月と8月に和歌山県で起きた水難事故は15件、水難者16人、そのうち7人が亡くなっています。
全国では、行為別で「シュノーケリング」が水難者535人中22人(4.1%)、死者・行方不明者241人中15人(6.2%)でした。起きた件数は少ないのに、起きると亡くなる割合が高い遊びです。その理由はシュノーケリングはなぜ溺れる?に書いています。
この記事で確認できなかったこと
- 白良浜の2026年の正式な開設日と終了日(町のページは「ゴールデンウィーク」「9月半ば」という書き方です)
- 臨海浦の遊泳区域、監視の有無、トイレやシャワーの設備
- 白浜町単位の水難事故の件数(警察庁の統計は県単位までです)
次の一歩
白浜に行くなら、順番はこうなります。
- 入るのは臨海浦にしてください。 白良浜は砂浜の海水浴場で、シュノーケリングの案内はありません
- 9月半ばを過ぎたら、監視がない海だと思ってください。 水温は12月まで20℃を超えますが、浜は閉まっています
- やすや水中銃は、持って行かないでください。 海水浴場では持っているだけで罰金の対象です
見ていてくれる人を水面に置く、痛んだらやめる、潜る前に息を荒くしない。海で守るのはこの3つだけです。関西の他の海は関西でシュノーケリングにまとめています。
本記事は白浜町・南紀白浜観光協会・和歌山県・警察庁の2026年8月22日時点の公開情報と、気象庁のデータに基づく情報提供です。開設期間や料金は年によって変わります。行く前に町か現地の事業者へ直接ご確認ください。
