「式根島は小さい島なので、どこで泳いでもいいのですか」
この記事は、そう考えている方に向けて書きました。答えから言います。泳いでいいのは4つの海水浴場だけで、それ以外は禁止です。見ていてくれる人がいるのは8月の1か月だけです。 そして島で唯一、やすを使っていい海は、その海水浴場のひとつです。
使ったのは、式根島観光協会の案内、新島村の「令和8年式根島地区夏期申し合わせ事項」、東京都港湾局と東京都の規則、東海汽船・神新汽船・連絡船の運賃だけです。
泳いでいいのは4つの浜だけです
村の申し合わせは、最初にこう書いています。
海水浴場は「泊・大浦・中の浦・石白川」です。それ以外の場所での遊泳は禁止です。潮の流れが強く大変危険です。 — 新島村「令和8年式根島地区夏期申し合わせ事項」
観光協会の案内では、中の浦が「スノーケリングやダイビングにもってこいの海岸」、泊が野伏港から歩いて5分で「波が穏やかなので、ちいさいお子さまも安心して遊べます」です。どの浜もトイレ・水シャワー・駐車場があり、売店とライフガードは「夏期のみ」です。
港の中(野伏・小浜・足付)は船が出入りするので遊泳禁止、ブイの外に出ることも禁止です。
「夏期のみ」の中身は8月です
観光協会の浜のページに日付はありません。村の申し合わせが「ライフガードがいる時(8月1日〜8月31日)」と書いています。水温は、気象庁の日別海面水温の10年平均で、伊豆諸島北部沿岸(大島から神津島までの海域)が20℃を超えるのは5月から12月の8か月です。8か月のうち、見ていてくれる人がいるのは1か月です。ライフガードがいない期間に海に入る時は十分に注意するよう、村は求めています。
島で唯一やすを使える海が、海水浴場です
東京都漁業調整規則第40条は、遊漁者が使える漁具に「やす及びは具」を挙げています。都の規則だけ読めば、式根島のどこでも使えそうに見えます。ところが東京都港湾局の式根島のページは、こう書いています。
手銛遊漁可能区域は、大浦海水浴場エリアのみです。危険防止のため、周りに遊泳者が要る場合は手銛の使用を控えてください。 — 東京都港湾局
村の申し合わせも同じで、銛・ヤス等の使用は大浦海岸を除くすべての海域で禁止、大浦海岸でも周りに人がいる時は控える、です。つまり島で唯一やすを使っていい場所が、泳いでいい4つの浜のひとつです。分けているのは場所ではなく、遊漁者側の「控える」だけです。水中銃は全域で禁止です。
新島・式根島の漁業権の魚種は、いせえび・とこぶし・さざえ・あわび・てんぐさなど11種です。手で採っても漁業権の侵害になります。新島の側のルールは新島に書きました。
行き方は4通り、料金は430円から15,770円まで
| 手段 | 所要 | 大人片道 |
|---|---|---|
| 東海汽船ジェット船(東京7:25発) | 2時間40分(式根島10:05着) | 15,770円 |
| 東海汽船大型客船(東京7:50発) | 3時間10分(式根島11:00着) | 2等11,060円 |
| 神新汽船(下田9:30発) | 火金日は12:45着、月木土は13:00着 | 2等5,530円(2026年8月) |
| 連絡船にしき(新島から) | 1日3便 | 430円 |
連絡船にしきは予約なしで、出航10分前までに待合所で乗船券を買います。夏期ダイヤ(7月18日〜8月31日)は式根島発8時・11時・16時です。新島と2島で回るなら、東京からの船を新島で降りて、にしきで渡る形になります。
上がったら温泉です
地鉈温泉と松が下雅湯は無料で24時間、水着で入れます。地鉈は「海水と混じっている湯加減が丁度良い場所を探しましょう」、松が下雅湯は「潮の満ち引きに関係なく、いつでも快適な湯温」で、すぐそばに更衣室があります。シュノーケリングで冷えた体を、そのまま温められます。
この記事で確認できなかったこと
- 海水浴場の開設期間の日付(観光協会・村ともに「夏期」「8月」以上の記載なし)
- 式根島の水難事故の公的な記録
- ガイド付きシュノーケリングの公式料金(島内事業者のサイトで税込額を確認できませんでした)
次の一歩
式根島に行くなら、順番はこうなります。
- 8月に行くなら、泊か中の浦から入ってください。 ライフガードがいるのは8月1日から31日までです
- 7月と9月は、監視のない海に自分で入ることになります。 村が「潮の流れが強く大変危険」と書く島です。見ていてくれる人を水面に置いてください。海で守るのはこの3つだけです
- 突くつもりなら、大浦だけです。 周りに人がいたら控えてください
持ち物はシュノーケリングの持ち物に、伊豆諸島の他の島は伊豆大島と八丈島にまとめました。
本記事は新島村・式根島観光協会・東京都・東京都港湾局・東海汽船・神新汽船の2026年8月22日時点の公開情報と、気象庁のデータに基づく情報提供です。期間・料金・ルールは年によって変わります。行く前に必ず式根島観光協会へ直接ご確認ください。
