「Osmo Action って、防水ケース無しで海に入れるんですか」

この記事は、海で撮るために Osmo Action を買おうとしている方に向けて書いた。機種名まで来た人が最後に確かめたいのは、たぶんここだと思う。答えは出ている。DJI の公式仕様に数字があり、3つの世代で18mと20mに分かれる。

そして、その数字は選ぶときの決め手にならない。理由も含めて順に書く。

持ち帰りは3つ。

  • 本体だけで18〜20m。 シュノーケリングも素潜りも、深さでは足りている。
  • ケースを足すと60m。 ただしケースの本当の役割は、深さより取り付け口のほう。
  • 世代で変わるのはレンズの道。 ここだけが、あとから取り返しのつかない部分になる。

本体18〜20m、ケースで60m

DJI 公式の仕様表から、水に関わる値だけを並べる。

DJI Osmo Action の3世代について、本体だけの防水深度を横棒で並べた図。Osmo Action 4 は18m、Osmo Action 5 Pro と Osmo Action 6 はいずれも20mで、スキンダイビングでよくいる水深5〜10mの帯より深い位置に上限がある。
図: DJI 公式の仕様表(2026年8月26日確認)から本体単体の防水深度を BLUE BREATH が作図。滞在域の帯は当サイトの区分による。
機種 本体だけ 防水ケース使用時 センサー 動作温度
Osmo Action 4 18m 60m 1/1.3インチ −20〜45℃
Osmo Action 5 Pro 20m 60m 1/1.3インチ −20〜45℃
Osmo Action 6 20m 60m 1/1.1インチ −20〜45℃

素潜りでよくいるのは水面からおおむね5〜10mで、そこから下は別の領域になる。つまり3世代とも、上限は滞在域より外側にある。シュノーケリングのカメラは10m防水で足りる?で書いたとおり、他社には本体10mの機種もあるので、ここは Osmo Action が楽をしている部分になる。

世代の差は、水の中では出にくい

18mと20mの差は、素潜りの範囲では意味を持たない。センサーは 1/1.3 インチから 1/1.1 インチへ大きくなっているが、これは暗い場所で効く違いで、水中に限った話ではない。動作温度はどの世代も−20℃からで、冬の海で止まる理由にはならない。

だから世代選びを防水の数字でやると、判断材料がほとんど残らない。

分岐は「ケースを買うか」ではなく「レンズを足せるか」

深さのためだけなら、ケースは要らない。ケースが効いてくるのは別の場所で、水中用のワイドレンズは、本体ではなく防水ケースの前面に取り付けるという一点にある。

水の中では、屈折の関係で画角が陸上より狭くなる。魚に寄れば水が濁って見えるので、広く写して近づく。だから水中撮影ではワイドレンズが標準装備に近い。

そのレンズを出しているのは DJI ではなく、水中撮影の専門メーカー2社になる。そして対応する機種が、会社ごとに違う。

会社 対応する Osmo Action 付け方
INON 5 Pro / 6 純正防水ケースに ZDフロントマスクを重ねる
AOI 5 Pro / 4 / 3 純正防水ケースにマウントベース(QRS-02-MB3)を付ける

INON のアクションカメラ用アクセサリー一覧には、Osmo Action 5 Pro と Osmo Action 6 のフロントマスクは並んでいるが、Osmo Action 4 と 3 のものは無い。逆に AOI の UWL-03 の対応表は「DJI Osmo Action 5 Pro/4/3」で止まり、Osmo Action 6 が入っていない。両方に載っているのは Osmo Action 5 Pro だけになる。

新しい世代ほど選択肢が広い、という話ではないところが厄介な部分になる。カタログを1社ずつ読んでも見えず、2社を同じ軸に並べて初めて分かる種類の食い違いなので、詳しくは水中ワイドレンズの選び方に分けて書いた。

発行人が Osmo Action を薦めている理由

このサイトでは、行っていない海や会っていない店に順位はつけない。ただし製品は別で、実際に使っているものは薦める。

BLUE BREATH の発行人が使っているのは Osmo Action 4 で、ヒリゾ浜・御蔵島・ゴリラチョップ・プールで使ってきた機種になる。上の「行ったときの、ひとこと」がその実感で、要約すると「壊れない」「ずっと使える」に尽きる。

これは手数料の高い順ではなく、使っている機種を先に置いているだけになる。 楽天のアフィリエイトは商品カテゴリで料率が決まる仕組みで、DJI を上に置いても他社を上に置いても、当サイトに入る割合は変わらない。

弱いところも書いておく。DJI の製品ページと仕様表には、水中モードや水中の色補正の記載が見当たらなかった。Insta360 には水中モードを名前で用意している機種があるので、色を撮影時に直したい人にとっては差になる。

何を買えばいいか

  • これから買って、水中でも陸でも使う … Osmo Action 6。防水20m、センサーが最も大きい。レンズを足すなら INON の道になる。
  • レンズまで含めて水中中心で組む … Osmo Action 5 Pro。2社のどちらのレンズも選べる唯一の世代。
  • すでに Osmo Action 4 か 3 を持っている … 買い替えなくてよい。防水18mは素潜りの範囲を超えている。足すなら AOI のマウントベースとレンズ。

DJI 公式ストアの楽天市場店で Osmo Action 6 を2026年8月27日に見たら61,270円、Osmo Action 4 標準コンボは34,320円で同じ店にある(本体の値段はここでほぼ半分になる)。並行輸入品は保証の扱いが変わるので、水に入れる機材では公式ストアを選んだほうが安全になる。

🔴 ケースは世代で品番も値段も変わる。 5 Pro・4・3 は60m防水ケースが8,910円、Osmo Action 6 はスキューバダイビング用アクセサリーキットが12,210円(同日確認・互換性の表記も店側で確かめた)。本体だけ新しくすると、ケースは使い回せない。 買い替えを考えるなら、この差額も一緒に見ておくといい。

この記事で確認できなかったこと

  • 各世代を同じ日に同じ海へ持ち込んだ比較。仕様は公式、実感は Osmo Action 4 のみ。
  • 水中モードに相当する機能が DJI に無いのか、記載が見つからないだけなのか。
  • INON が Osmo Action 4 用のフロントマスクを過去に出していたかどうか。

次の一歩

  1. 自分がどこまで潜るのかを、先に決めてください。 水面から数メートルなら、この記事の機種はどれでも足ります。深さで悩む時間は、ほぼ要りません。
  2. レンズを足すつもりがあるなら、本体より先にそちらを調べてください。 あとから足せる道は世代で決まっていて、本体を買ったあとには変えられません。
  3. 浮くグリップかストラップを、カメラと同時に買ってください。 水没は上限を超えなければ起きませんが、落とすのは1回目から起きます。

海で守ることは安全の約束(3つ)だけです。撮影に気を取られて水面から目を離さないでください。

本記事は DJI・INON・AOI の公開仕様に基づく情報提供です。防水深度はメーカーが保証する上限であり、パッキンの状態や使用条件によって実際の耐水性は変わります。潜水中の撮影は安全確保を自分ひとりで兼ねられなくなる行為なので、必ずバディ(一緒に潜り、互いを水面から見張り合う相手)と行ってください。