「同じカメラで撮っているのに、なんでこんなに違うんですか」

この記事は、すでにアクションカメラを持っていて、水中の写りを上げたい方に向けて書いた。並べたときにいちばん差が出るのはレンズになる。ところがこのレンズは、本体に付けるものではない。防水ケースの前面に付く。 買う順番がここで決まる。

持ち帰りは3つ。

  • 順番は、本体 → 防水ケース → マウントベース → レンズ。 飛ばすと物理的に付かない。
  • 対応する会社が世代で入れ替わる。 Osmo Action 4 と 3 は AOI、6 は INON。
  • microSDカードは本体に付属しない。 買った日に撮れない、がいちばん多い事故。

レンズは、ケースの上に乗る

まず構造から。水中用のワイドレンズは、カメラのレンズに直接ねじ込むものではない。純正の防水ケースにマウントベースという輪を固定し、そこへレンズをはめる。

水中で撮るために買うものを下から順に積んだ図。①本体、②純正の防水ケース(60m)、③マウントベース、④水中ワイドレンズの順で、レンズはケースの前面に付くためケース無しでは装着できない。順番と関係なく要るものとして、microSDカード、予備バッテリー、浮くグリップを横に並べてある。
図: DJI・INON・AOI の各公式資料(2026年8月26日確認)から BLUE BREATH が作図。

つまり防水ケースは、深く潜るための道具であると同時に、レンズの土台でもある。Osmo Action は本体だけで18〜20mあるので、素潜りの深さのためには要らない。それでもレンズを足すなら、最初から必要になる。

水中でワイドが要る理由

水の中では屈折の影響で、陸上と同じレンズでも画角が狭く写る。加えて水は濁るので、離れて撮るほど像が甘くなる。だから広く写して近づく、という組み立てになる。

AOI の UWL-03 は倍率0.73倍で、水中画角は140度と公表されている。耐圧は60mで、純正ケースと同じ深さまで持つ。

会社と世代の対応表

呼び方が紛らわしいので先に整理する。AOI の UWL-03 の正式名称は「ワイドアングルコンバージョンレンズ」で、INON の UFL-G140 系は半魚眼と呼ばれる。現場では両方まとめて魚眼と呼ばれるが、カタログ上は別の名前になる。

アクションカメラ6機種について、INON のフロントマスクと AOI のマウントベースのどちらが公式に対応しているかを丸と横線で示した表。Osmo Action 6 と Insta360 Ace Pro 2 は INON のみ、Osmo Action 4 と 3、GoPro HERO13 Black は AOI のみ、Osmo Action 5 Pro と GoPro HERO12 Black は両方。
図: INON のアクションカメラ用アクセサリー一覧と、AOI UWL-03 の対応機種表(いずれも2026年8月26日確認)から BLUE BREATH が作図。
機種 INON AOI
Osmo Action 6 ZDフロントマスクあり 対応表に記載なし
Osmo Action 5 Pro ZDフロントマスクあり QRS-02-MB3
Osmo Action 4 / 3 一覧に記載なし QRS-02-MB3
GoPro HERO13 Black 一覧はHERO12まで QRS-02-MB1P + MM01
Insta360 Ace Pro 2 ZDフロントマスクあり 対応表はAce Proまで

新しい機種ほど選択肢が多い、という並びになっていないところが要注意になる。買ってから「自分の世代だけ対応品が無い」と気づく形になりやすいので、本体を決める前にこの表を見たほうが早い。

なお、どちらの会社の一覧も更新される。記載が無い=将来も出ない、ではないので、買う直前に各社のサイトで型番を引き直してほしい。

一緒に要るもの、順番と関係ないもの

レンズの積み上げとは別に、最初の1回で必ず要るものが3つある。

microSDカード。 DJI の仕様表では対応の上限が Osmo Action 4 で512GB、Osmo Action 5 Pro で1TBとされ、推奨として U3・V30 クラスの型番が並んでいる。本体には付属しないので、これが無いと買った日に撮れない。

予備バッテリー。 動作温度は−20℃からと公表されているが、冷えると持ちは落ちる。効くのは水中にいる時間よりも、上がってから次に入るまでの待ち時間のほうになる。複数本をまとめて充電する多機能充電ハブは、アドベンチャーコンボと呼ばれる構成に含まれている。

浮くグリップ。 水没は上限を超えなければ起きないが、落とすのは1回目から起きる。手を滑らせた瞬間に沈むので、優先度は防水ケースより高いことすらある。

どこで買うか

DJI の純正品は、公式ストアの楽天市場店にある60m防水ケースが正規品にあたる。対応は 5 Pro・4・3 で、世代が違うと別のケースになる。バッテリーと充電ハブまで一度にそろえるならOsmo Action 4 アドベンチャーコンボが同じ考え方の構成になる。

AOI のレンズとマウントベースは、国内の取扱いがダイビング専門店に分かれている。楽天市場で AOI UWL-03 を探すマウントベース QRS-02-MB3 を探すという探し方になる。当サイトでは店を1軒選んでいない。 並び順を決めているのは通販サイト側で、当サイトの評価ではない。

この記事で確認できなかったこと

  • INON と AOI のレンズを同じ海で撮り比べた結果。発行人が使っているのは AOI のみ。
  • 各社が対応表に載せていない組み合わせが、物理的に付かないのか、保証しないだけなのか。
  • 並行輸入品のマウントベースが純正ケースに合うかどうか。

次の一歩

  1. 手元のカメラの世代を、先に確認してください。 対応するのが INON か AOI かは、そこで決まります。本体の箱か、設定画面の機種名で分かります。
  2. レンズより先に、純正の防水ケースを用意してください。 土台が無いとレンズは付きません。順番を逆にすると、届いた日に使えません。
  3. microSDカードを同時に注文してください。 本体に付属しないので、これだけで初日が丸ごと潰れます。

海で守ることは安全の約束(3つ)だけです。レンズを付けた日は視界の見え方が変わるので、浅い場所で一度慣れてから潜ってください。

本記事は DJI・INON・AOI・フィッシュアイの公開情報に基づく情報提供です。対応機種は各社の判断で更新されるため、購入前に必ず最新の対応表を確認してください。