「神津島でシュノーケリングをするなら、どこに入ればいいですか」

この記事は、伊豆諸島で初めて海に入る場所を探している方に向けて書きました。

答えから言います。名前が挙がるのは赤崎遊歩道です。ただし観光協会は同じ文のなかで「足がつかない岩場です」と書いています。そしてライフセーバーがいるのは8月だけ。 水温が20℃を超えるのは8か月あります。監視のある期間と、入れる期間が7か月ずれている島です。

使ったのは、神津島村・神津島観光協会・東京都・船と飛行機の会社の公式ページだけです。旅行サイトの紹介文は使っていません。

赤崎は通年。ただし足はつかない

観光協会の赤崎遊歩道のページは、こう書いています。

自然の入り江を生かした海水浴場はハマフエフキなどの魚も多くシュノーケルやダイビングを楽しむスポットになっています。足がつかない岩場ですので小さなお子様連れの方は十分気を付けてください。 — 神津島観光協会「赤崎遊歩道」

営業時間の欄は「通年」です。売店だけが夏の間の営業になります。つまりこの海には季節の蓋がなく、蓋があるのは監視のほうだということになります。

小さな子ども連れなら、選択肢は2つあります。前浜海岸は神津島港の南に約650メートル続く白砂で、近くに公衆トイレと温水シャワーがあります。沢尻海岸は白浜が100メートルほど弧を描く入り江で、観光協会は「波の穏やかな入り江にあるので、小さなお子様でも安心して遊べます」と書いています。港からも温泉からも近い場所です。

子ども連れなら、前浜か沢尻

監視は8月の1か月だけ

前浜海岸のページに、こう書かれています。「8月以外はライフセーバー不在のため十分に注意をして海水浴をお楽しみください」。同じページは海水浴に適した季節を7〜9月としているので、7月と9月は監視がいないまま勧められていることになります。

気象庁の10年平均で見ると、伊豆諸島北部沿岸の水温が20℃を超えるのは5月から12月までの8か月あり、監視のある期間との差は7か月になります。海が開いている長さと、人が見ている長さが一致していません。

神津島の月別水温を棒で示し、ライフセーバーがいる8月の1か月を帯で重ねた図。水温が20℃を超えるのは5月から12月までの8か月。
図: 気象庁「日別海面水温」2016〜2025年の10年平均と、神津島観光協会「前浜海岸」の記載から BLUE BREATH が作図。

村の告知は、令和2年度で止まっている

村が海水浴について最後に出した告知は、令和2年度のものでした。そこには「例年、神津島村では海水浴が可能な海岸にライフガードを配置し監視業務を行っています」とあります。海水浴ができる海岸として、前浜・沢尻・長浜・赤崎・多幸湾(丸島)の5つを挙げています。2026年の告知は、村のサイトで見つけられませんでした。

同じ告知には、注意も並んでいます。赤崎の飛び込みは潮の干満で海底に体がつく可能性があること。崖からの飛び込みと崖をよじ登る行為は禁止であること。前浜港から沢尻湾にかけては禁漁区域で立ち入りが禁止されていること。イセエビ・アワビ・とこぶし・サザエは全地域で禁漁であること。

船が着く確率は、伊豆諸島で2番目に高い

東京都港湾局の「伊豆諸島港湾整備計画」によると、貨客船の就航率は5か年平均で94.6%で、大島の98.8%に次ぐ高さです。ジェット船も89.4%あり、同じ資料が「連続欠航ゼロ」の目安とする86.5%を、どちらも上回っています。

利島の82.7%や御蔵島の61.7%と比べると、この島は行けなくて困る島ではありません。

行き方は4通りです。いずれも2026年8月に公式サイトで確認した大人片道の金額です。

行き方 料金 所要
ジェット船(東京) 16,800円 約3時間10分
大型客船 2等(東京) 11,740円 東京7:50発
神新汽船(下田) 5,530円 水曜運休の週6日
新中央航空(調布) 17,900円 45分・1日3往復

現地で頼むなら、島のダイビングクラブが公式に出している金額は、シュノーケリングスクールが7,150円、体験ダイビングが14,300円です(税込)。足がつかない海に初めて入るなら、この1本を先に挟むほうが早く済みます。

夜も、この島の一部です

神津島は2020年12月に星空保護区として認定されました。東京都で初めての認定です。島の街灯を光害対策型に取り替える事業を約2年半かけて行い、2021年3月に改修を終えています。昼の海と夜の空が同じ島に乗っている場所は、そう多くありません。

この記事で確認できなかったこと

  • 2026年の海水浴場の開設期間とライフガードの配置期間
  • 神津島だけの手銛ルールをまとめた最新の文書
  • 多幸湾(丸島)の詳しい利用条件

次の一歩

  • 赤崎に入るなら、足がつかないことを前提に用意してください。 観光協会が自分で書いている注意です
  • 7月と9月に行くなら、監視がいない前提で組んでください。 ライフセーバーは8月だけです
  • 迷ったら、まず現地のスクールに1本入ってください。 公式の金額は7,150円から出ています。海に入る前の3つも先に読んでおいてください

本記事は神津島村・神津島観光協会・東京都港湾局・東京都産業労働局・東海汽船・神新汽船・新中央航空・神津島アクアメイトダイビングクラブの2026年8月22日時点の公開情報に基づく情報提供です。期間・料金・ルールは変わります。行く前に必ず各公式サイトでご確認ください。